「ロングライフデザイン」と言う言葉をご存知でしょうか? 人々の暮らしの中で長く使い続けられているデザインのことを指します。 約15年ほど前、設計デザインの勉強を始めた頃に ナガオカケンメイ氏の「D&Department」というロングライフデザインをテーマにしたプロジェクトで
はじめて知りました。 今はもう閉店しましたが 大阪の堀江に D&Department のストアがあり よく通い詰めたものです。 D&Departmentより下記 ロングライフデザインの定義として掲げられていました。
1. 修理 …… 修理をして使い続けられる体制や方法があること。
2. 価格 …… 作り手の継続していく経済状態を生みつづける適正な価格であること。
3. 販売 …… 売り場に作り手の思いを伝える強い意志があること。
4. 作る …… 作り手に「ものづくり」への愛があること。
5. 機能 …… 使いやすいこと。機能的であること。
6. 安全 …… 危険な要素がないこと。安全であること。
7. 計画生産 …… あくまで計画された生産数であること。予測が出来ていること。
8. 使い手 …… 使う側が、その商品にまつわる商品以外に関心が継続する仕組みがあること。
9. 環境 …… いつの時代の環境にも配慮があること。
10. デザイン …… 美しいこと。
引用:D&DEPARTMENT PROJECT 公式サイト
私が設計する上で全てとは言いませんがほぼ概念的に当てはまっています。
家づくりを行うときも使い手にとって長く愛される住まいを想像するとこが非常に大事かと
小難しい話は抜きにして大事なのは自分が気に入ったものを購入し長い時間使用することが精神的にも経済的にも豊かになるんだと思います。
夜な夜な事務所でハサミを使っているときにふと気付きました。
「このハサミは小学生の時から使っているな、、」と
まだ日は浅いですが5年前に買った髭剃りもおそらく一生使う気でいます。
(ステンレス製なので多分 気合いで行けます!)
そのほかも見回せば生活における色々なもの(自転車、服、靴etc)を
<気に入ったものを賈う> → <壊れても修理して使う> → <修理出来なくなったら買い換える>
→<もう一度同じ商品を買う>
といったサイクルで使用しています。
価格が高い、安い関係なくそういった考え方で 生活品を使っていることに気づきました。
設計させていただいた家もそういった感覚で住んでいただければ嬉しく思います。
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